PS5proはないんじゃないの・・・?という話
しょうこりもなくPS5PROガー、出ないのは半導体高騰デーとか寝言を言う輩がいる模様。デマを言うのは良いが、真に受ける人がいると困るのでセッキョーをかましたい。
まずね、PS5に限らずソニー側としてはコンシューマなので外付けACアダプタは使わないとしています。ホコリだらけの隅っこに高発熱源を置く度胸は無い、と設計者が語っており、また350W以上となると三つ叉ソケットになるんでこれを避けたい、と言っています。
なので上限消費電力が350Wとなるはず。PS5proガーと調子ぶっこいてるサイトはここを完全に無視してますよね。
で、まずPS5のプロセスルールは7nm。これが5nmになるからといって(自分が観測した範囲では)同じ面積で2割位しかトランジスタ数は増えてない。つまりパフォーマンスはいいとこ3割増しくらい。実際RX6000シリーズとRX7000シリーズの直接比較のベンチはあんま無いけど、間接的に参照すると同等の消費電力で3割増位のパフォーマンスですよ。
ZEN3とZEN4もそんくらい。
なので現状3nmを待つしか無い訳。
で、現状zen5(とzen5のAPU)が出るのが2024年末と言われています。過去APUの登場から半年以上遅れて採用されている歴史があるので早くて2025年に低消費電力化が可能になるはずです。
そこでようやくGPUが倍の規模のPS5proが作れるかも・・・という事になります。
ただ64CUのAPUでPROは作れるかもだが、グラフィックメモリのアクセススピードが早くならないし、面積もデカイのでSoCの歩留まり相当悪いと思うんですがね。GPUの回路はあんまりプロセスルール縮小の恩恵にあずかりにくいはずですし、なによりGDDRのアクセススピードが倍とかそういうオーダーでは上がらない。
実はFinFETのサイズ、特性は7nmと3nmでも大して変わらない。EUVとか使ってません。配線層をEUV化する事でより高密度に集積が可能になってるだけです。
PS5の倍のパフォーマンスを持つPROを作るのはハードル高いのでは?とは思います。
ただSlimというか廉価版はコストダウンの関係から大いにあり得るとは思います。
ZEN5世代のAPU Strix Haloは16CPU-GPU40CUで125Wを目標にしているとの事でこれならL3キャッシュ、Infiniteキャッシュを実装しない8CPU-GPU32CUなPS5APUは100W弱に収まるはず。スリム実装は2025年には登場するかな、と思います。
しかしスリムと言いつつも、今回PS5の筐体が大きくなったのは単純に冷却用の空気流速を落として静音化を図りたかったから。350Wという消費電力はPS4PROと同じなのでps4proサイズでもよかったのにあのサイズにせずあえて大きくしたのは静音化のため。
となるとスリムでも大きさはあんま変らないはずです。消費電力は今のPS5でもPS4PROと同等なんでPS4PROの大きさに納めるのはまぁ可能でしょうが、派生騒音を抑えるためには結局は吸気面積を大きくするしか無い。なので吸気ラインはPS4PROと同じく2重にする必要がある。またコントローラとデザイン言語を共通化させる必要があるからコンセプトは極端には変らないはず。結局床面積は減らないで高さが変るか、床面積を半分で高さ同じか、全部7掛けか?という感じになるんではないの。
また液体金属冷却はPS6でも用いられると思うので、というかむしろPS6にらんでんだと思うんですよね。APUとGDDRメモリを3D積層で直結すると思うんで。それを液体金属で覆って冷却する。メモリの分もカバーせんとあかんのでフィットしやすい液体金属を選択したんだと思ってます。